最近つくることが減ってきた和室。特に上下のある座敷についてはそう感じています。それでも畳は日本人にとって愛着のある大切なものではないでしょうか。「畳のある部屋を1部屋はつくりたい」と望まれる方は少なくありません。和室とまではいかなくても、コーナーに畳のスペースをつくることで和の空間を取り込み、雪見障子などを据えて日本ならではの癒しを、今も変わらず求めているのだと思います。

↑↓離れの和室です。天井は数寄屋風に葦(よし)を使いました。長押、柱、引き戸は桧の無節でそろえました。床柱は化粧柱でよく使われるイチイです。床脇の違い板と地袋は欅(ケヤキ)を使いました。

↓上下の座敷の上座です。書院(床の間と縁側との間に設ける窓の形式の座敷飾り)があります。

↓右の柱は欅。和室の床の間にはイチイの床柱を。

↓無節の桧柱で統一し、障子は杉の赤みを生かしました。

↓書院造りをなくしたり、簡略化した和室を希望される方もいます。

↓リビングに続く畳の部屋です。障子があり、和の空間を残しています。



↑和室ではなく、日常過ごすことの多いリビングに畳のコーナーを設ける形もあります。

↑リビングに続く畳のコーナーです。畳の角を取って五角形に。住み主のこだわりです。午前中の差し込む光は、柱や壁板をクリアに見せてくれます。
↓夕方になると、夕日が差し込み、暖色に。

↓こたつを置くときは、掘りごたつにもなります。

↓2階からの眺めです。畳の脇には段差をつけた床になっています。


↑↓この段差は、ドアを開けて玄関につながっています。

↓こちらは置き畳。文字のごとく、簡単に畳を動かすことができます。畳の上でちょっと休みたい時などに便利です。床とのバランスも良く、部屋をコーディネートしたい時にも利用できます。

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